フリーランスの1年間の締めくくりが確定申告です。
1年間の売上や経費を明らかにし、それに伴って収めるべき税額を計算する必要があります。
ちなみに令和3年分の所得税等の確定申告書の受付は、令和4年2月16日(水)から同年3月15日(火)までです。
締め切り直前でレシート集めや会計ソフトの入力で手一杯で、本業の仕事が出来ない状態では本末転倒です。
簿記の知識があれば、直前に慌てることなく普段の仕事と並行しながら確定申告の時期を乗り越えられる可能性がグッと上がります。
この記事では、フリーランス(個人事業主)に求められる簿記の知識についてお伝えします。
結論:簿記の知識は必要
フリーランスとして独立するなら簿記の知識は絶対に必要です。
会社員であれば会社が自分の収入の計算を行い、源泉徴収という形で税金を代わりに収めてくれます。
しかしフリーランスの場合、売上などのお金の計算も自分で行わなければなりません。
お金の管理をきちんと行うために簿記は必要です。
簿記とは、日々のビジネス活動のお金の出入りを記録・計算・整理して、決算書を作成する作業のことです。
お母さんが家庭のお金のやりくりのために家計簿をつけていたという方もいるかも知れませんが、事業主の家計簿と考えるとイメージしやすいと思います。
事業主のお金の状態を明らかにすることで、税務署や関係者にお金の健康状態やお金の流れの説明ができます。
では、一体どの程度の知識が必要なのかというと、簿記3級レベルの知識で十分だと考えられます。
簿記3級では簿記の考え方の基本を学びます。簿記3級を学ぶことで、会社や個人事業主のお金の流れやどうしてお金の流れを記録するのかなど一連の流れを行う意味や必要性が理解できるようになります。
フリーランスの方であれば、まず簿記3級の知識があれば安心して確定申告にも臨めるようになるはずです。
フリーランスは簿記3級の知識をつけよう!
簿記3級レベルの知識があれば、個人事業主のお金の流れや記録など一連の流れが理解できるようになります。
そうすると、会計ソフトの入力や決算で何をやっているのかが分かるようになってきます。
フリーランスの確定申告の場合、会計ソフトでお金の管理をする方が多いです。
有名どころとしては下記の通りです。
◆マネーフォワード
◆やよいの青色申告オンライン
これらの会計ソフトは簿記の知識が全くなくても一応完結できるように設計されています。
しかし、簿記の知識がないと「何をやっているのか分からないけど、出来てしまった、、」という状況になり、出来た書類や数字の信ぴょう性が自分でも分からないような状態になってしまいます。
このような状態では、仮に税務調査や税務署からの問い合わせがあった時に自分で作った書類の数字を自分で説明できないかなり危険な状態です。
自分で決算書や確定申告書を作るのであれば、数字の意味や会計ソフトで何をしているのか分かるくらいの知識を身につけましょう。
もし資格も一緒に撮りたい方は3級レベルの知識が必要
簿記の基本を学ぶ簿記3級レベルの知識を付ける必要性についてはお伝えした通りです。
では簿記3級の合格が必要なのかというと、結論から言うと「合格」は必要ありません。
実際に簿記2級をかなり昔に合格している経営者の方でも、簿記の知識を忘れており怪しい方もいます。
合格の有無より知識をつけること、そしてある程度の知識がついたら実際に会計ソフトなどを使ってみる方が実践的で効果的です。
ただし、中には「せっかく勉強するのであれば簿記の資格も取りたい」という方もいるでしょう。
そのような場合は日本商工会議所が行う日商簿記検定をお勧めします。
日商簿記検定は近くの商工会議所から申し込みをする必要があります。近くの商工会議所は「商工会議所の検定試験: 商工会議所検索」から探すことが可能です。
簿記の知識の習得を目的とした場合、日商簿記検定3級だけで十分です。
2級や1級は経理や財務職として仕事をしたい方向けです。
簿記3級は独学でも合格が目指せるレベルですが、短期的により確実に合格を狙いに行く場合、予備校の学習も検討の余地があります。
簿記検定の予備校だと価格と教材面でスタディングがお勧めです。
スタディングは完全オンラインで、隙間時間を使った勉強が出来るので忙しいビジネスパーソンからも評判の良い講座です。
しかも簿記3級は3,850円と参考書並みの価格で受講できるので、非常に安価です。
\まずは無料の体験授業/
スタディング簿記講座については、下記の記事にて詳しく解説しています。
勉強をする時間がない場合は税理士に依頼する
ここまで、簿記を学ぶ必要性についてお伝えしました。
自分で会計ソフトで数字を決めるからには必要最低限でも簿記の知識をつけることがお勧めです。
しかし、中には簿記の勉強にアレルギーを感じる方もいるでしょう。
そんな方は税理士に依頼することも一手です。
身近に税理士がいない方は下記のサイトで税理士を探すことが可能です。
税理士といっても得意分野や価格帯など様々です。
地域や業種、価格帯など自分の希望条件を伝えることで、自分に合った税理士を見付けていきましょう。