税理士試験合格の秘訣シリーズ!今回は税理士試験の計算スピードUPの秘訣です。
「税理士試験や簿記検定の計算スピードを上げる方法がわからない…」
「問題数が多く時間が足りない!」「どうしたらもっと早く解けるようになるのか」と悩んでいる方も多いでしょう。
どうしたら税理士試験の計算を攻略できるのか…。
この記事を読めば計算スピードを上げるために本当に必要なことが分かります。
監修:吉岡のん
- 税理士試験に3年半で官報合格。
- 税理士受験生の応援団長として、実践しやすい勉強法を発信している。
- Youtubeチャンネル「のんびり税務」 (2018年〜2021)
- 著書「税理士試験 この勉強法がすごい」 (2020年 中央経済社)
今回は計算スピードを上げる方法についてお話ししします。
計算スピードが上がれば、解ける問題数が増えたり、問題を見直す時間に当てることができます。
「計算問題を如何に早く解くか」お悩みの方が多いと思います。しかし、少し違った方向に進んでしまっている方が多い印象です。皆さんの周りにも電卓裁きを速くしたり、速記技術に走っている方はいませんか?
もちろん電卓裁きや書くスピードは早いに越したことはありませんが、それで短縮できる時間はたかが知れています。
今回は私が考える「計算スピード」を上げる方法についてお話しします。
スピードUPに大切なのは理解力
問題を解くスピード力を上げるために重要なこと・・・それは「理解力」です。
「問題を解くスピードを上げたい」「解くのが遅い」と悩まれている方は、テストのとき自分がどこで時間を浪費しているのかをよく思い出してみてください。
確かに電卓を叩くことや書くことも時間はかかりますが、これは試験に必要な時間です。
皆さんがかかっている時間で大幅な時間削減が出来るところとして「考え込んでしまっている時間」が挙げられます。
その論点についての理解が不足しているから、手が止まり、考え込んでしまい、結果として時間を浪費してしまいます。
考え込む時間をなくすには理解力が必要です。ここで言う理解力は、ある論点を見たときに解答の導き出し方が自分の頭の中ではっきり浮ぶような状態です。
理解力を身につける方法
ではどうやって理解力を付けていくのか?
理解力を付けるためには、問題演習をやり込んでいくことが最も近道です。
問題演習をやりこむ、手を動かす作業を極めると、体が勝手に動くようになります。
頭と体に何度も刷り込むことによって、問題を見ると頭と手が勝手に動くような状態が理想です!
特に簿記においては問題演習をやりこむことは重要で、どんどん手を動かして欲しいです。
こういうお話をすると、中にはわからない問題を放置し、とにかく数をこなしに行く人もいますがそれではダメです。
私は「いろんな問題に手を広げろ」「手当たり次第に問題を解け」と言っているわけではありません。
分からない問題は理解出来るまで解き直しや復習をしてください。
そして、闇雲に手広く教材をやるのではなく限られた教材を何度も繰り返し解き直してください。
予備校に通っている方であれば、自分の通っている予備校のトレーニングや実力テスト、直前期の答練などをひたすら繰り返せば十分足ります。市販の教材は既存の教材をやりこみすぎて、もうやることがなくなったというときだけで十分です。
予備校の教材をたくさん回し、アウトプットの訓練をしていきましょう。
特に簿記などの計算問題は頭で考えるよりも「慣れる」ことが大事です。
頭で考えるよりも、ロボットのように機械的に体が勝手に動くレベルに持っていくこと目標です。
スピードアップ時の留意事項
そして、スピードUPをする際に気を付けないといけないのが「正確さ」です。
どんなに計算スピードが早くても答えが間違っていたら0点です。計算問題は答えが明確に決まっているので正しい答えを導かなくてはいけません。
正確さで大事なのは、自分の間違う傾向を分析し対策を講じることです。
例えば「ケアレスミスが多くよく失点する」と嘆く人がいたら、この人は自分の弱点を見つけることは出来ています。
なので次のステップである弱点克服のためのアクションを起こす必要があります。
一言にケアレスミスといってもどういったミスが多いのか?
・転機ミスが多いのか?
・電卓の打ち間違えが多いのか?
・月数あん分等のし忘れが多いのか?
月数按分を忘れがちな人がいたら、例えばテストで月数按分に関連する問題が出ているのを確認したらその時点で横に「月数」など書いてしまうといった対策が考えられます。(これは私が受験生時にしていた対策です)
まずは、自分の弱点を知る、そしてそれを克服するための対策を行う。
この2つを徹底することで正確な答えを出せる確率が上がって行きます。
計算が速くなればそれだけ時間に余裕が生まれ、解ける問題数が増えたり、ケアレスミスをしてないかといったWチェックに時間を回すことができます。
電卓さばきの早さや速記がも少しはアドバンテージかもしれませんが、それによる時間の短縮はたかが知れています。
計算スピードを上げるために本当に大事なことは理解力をつけることです。
初見の問題は解くのに時間がかかりますが、何度も説いてきた問題は頭に回答への道が浮かぶのでスムーズに解答できます。頭で考える時間、思考する時間が減るので、その分スピードが上がります。
計算問題は、どれだけの問題量に当たってきたかがスピードに反映されます!!
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計算スピードUPの秘訣まとめ
今回は計算問題のスピードUPの方法についてお話させていただきました。
計算スピードを上げるために本当に重要なのは「理解力」。この理解力は問題演習の回数を増やすことで徐々に身に付いていきます。
こういった能力は一朝一夕に身につくものではありません。
日頃から「早く正確に計算する」ことを意識し実践していくことで、スピード力を身につけていきましょう。
YouTubeチャンネル「のんびり税務」では、動画で計算UPの方法をお話ししています。
こちらも是非ご覧ください!