東大主席の勉強法を「凡人でも出来る勉強法」に変えてみた

税理士試験合格の秘訣シリーズ!
資格試験の勉強をするに当たり「頭の良い人の勉強を参考にしたい」と思う方も多いでしょう。
しかし、あまりに頭が良いと「自分に実践できるかな」と不安になることも・・・
今回は「東大主席の勉強法」を資格試験の勉強に噛み砕いてご紹介します。

この記事を書いた人

監修:吉岡のん

  • 税理士試験に3年半で官報合格。
  • 税理士受験生の応援団長として、実践しやすい勉強法を発信している。
  • Youtubeチャンネル「のんびり税務」 (2018年〜2021年)
  • 著書「税理士試験 この勉強法がすごい」 (2020年 中央経済社)

目標に向かって勉強をしていく中で「全然覚えられない」「自分は記憶力が悪いのかな…」と悩んだことってありませんか?
私は受験生のとき、自分の記憶力の悪さに嫌気が差したことが何度もありました。
今回は天才の勉強法にヒントを貰い、凡人でも出来る記憶定着をUPする方法についてお話ししていきます!

目次

東大を主席卒業した山口真由さんとは!?

今回ご紹介する天才は山口真由(やまぐちまゆ)さんです。
山口さんは東大法学部在学中の3年次に司法試験に合格、翌年国家公務員1種に合格。更に、東大法学部も首席で卒業されています!!
そんな山口さんが、著書「東大首席弁護士が教える超速7回読み勉強法」の中でお話しされている勉強法が、タイトルにもある「7回読み勉強法」です。
山口さんは自身のことを天才ではないとおっしゃっています。
天才ではないが、7回読み勉強法を実践してきたので、難関試験を次々と突破できたそうです!

東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法 [ 山口真由 ]

脳が認める勉強法

7回読み勉強法は、教材やテキストの流し読みを7回繰り返すというシンプルな勉強法です。
7回読み勉強法のポイントは、じっくり理解するのではなく、テキストを流し読むこと。
ただし、それぞれの回ごとに「把握すべきこと」が異なります!

「7回読み勉強法」各回のポイント

①見出しをサッと読み、テキストの全体像をつかむ。
②より細かく流し読みする。
テキストの構成をより詳細に把握する。
④文中のキーワードに着目して読んでいく。
⑤キーワード間の説明文を意識して読んでいくことで段落ごとの意味を把握していく。
キーワードの意味について理解できるようになる。キーワードや文の意味の答え合わせの様な感覚で読み進める。
⑦しっかりと意味を理解し、頭に定着させる。

一見すると、山口さんの7回読み勉強法は、奇を衒った勉強法に見えます。
しかし、この勉強法は科学的にも真っ当な勉強法です。
人間は忘れやすい生き物です。自分が思っている以上に忘れやすいです。
なのでどうしても覚えたい情報があるなら、何度も繰り返し刷り込んでいくことによって、脳に「この情報は大事」と思い込ませる必要があるんです。

税理士試験の理論暗記の覚え方については、下記に記事で解説しています。

天才の勉強法は真似できない!?

7回読み勉強法は、学習しながら復習を繰り返している状態です。
7回読みは1回で覚える必要は全く無く、流し読みでだけで良いので、気持ち的にもストレスなく勉強できます

山口さんは「自分は天才ではないので、頑張るしかなかった」ということをよく言われています。
司法試験の受験時代は1日19時間半勉強されていたそうですが、これもきっと山口さんの努力家なところが現れているんだと感じます。

私は山口さんの7回読み勉強法を、税理士試験受験生のときに知りました。
7回テキストを読むには当然かなり時間がかかります。山口さんのように努力の天才であれば、極限まで勉強時間を作り出すことによって7回読みが出来るかもしれません。
しかし私には毎日19時間勉強し続けるほどの努力はできませんでした。では私が当時どのような勉強をしたかと言うと、3回読み勉強法です。

税理士試験に合格した「3回読み勉強法」

これは、山口さんの7回読み勉強法をギュッとコンパクトに凝縮したイメージです。
7回読み同様、1回で覚えることは目標にしていないので、気持ち的にも負担なく行うことができます。
3回読み勉強法もそれぞれの回ごとに「把握すべきこと」が異なり、これを意識しながら読む必要があります。


1回目
テキストをざっと読みします!
1回目では、内容の理解は目指してないので、分からないところがあっても気にしなくてOKです!
1回目のゴールは、ここに見出しがあって、ここらへんに図形があるな~といった感じで「大まかなレイアウトを把握すること」です!また全体の「大まかな流れ」も意識できるとなおよし。


2回目
テキストな内容を、そこそこ(80%程度)理解することが目標です!
1回目の土台があるのでストレスなく取り掛かれるはずです。
そこそこ理解する必要があるので、読んで突っかかるところは何度も読んで自分の中で咀嚼したり、疑問に思うところがあれば調べたりします。2回目が最も時間がかかるかもしれません。


3回目
完璧(100%)に理解することが目標です。
全体像が把握できることは勿論、細部まで完璧にしましょう。
そして3回目の多読は他の論点と繋げて理解を深めることも有用です。そうすることで、全体像の理解が進みますし、他の論点と繋げて理解することで記憶定着もはかどります。

3回読み勉強法はストレスなく記憶を定着することができます!
人は新しい情報に出会うと心理的にストレスを受けてしまいます。分からないことばかりという状態はストレスな状態なので、心が折れてしまう人もいるかも知れません。

1回目で「内容は分からずともページ自体は見たことのある情報」にすることによって新しい情報ではなく、すでに知っているものとして理解できるのでストレスフリーに勉強できるはず!

また3回で理解できたらOKというのも気が楽です。
資格試験の勉強などをしている人は真面目な方が多く「完璧主義者」が多い気がします。しかし、限られた時間の中で実力を上げるならば、どんどん進めていくというスタンスも大事になります! 
この方法はインプットに対するストレスを分割し、かつトータルで受けるストレスも少なくなる最強の暗記法です。

最強の「3回読み勉強法」まとめ

東大主席の弁護士山口さんの「7回読み勉強法」は、確かに1回ごとの学習ストレスはかなり少ないですし、記憶の定着は確実なものになると感じます。
しかし、仕事や学校と両立しながら限られた時間で資格試験の勉強をしている方の中には「7回読む時間がない」と思う方も多いでしょう。そんな方に「3回読み学習法」はオススメです。

3回読み学習法は私が税理士試験に合格した勉強法の中でも、非常におすすめの方法です!ぜひ実践してみて下さい。
YouTubeチャンネル「のんびり税務」では、動画でお話ししています。
こちらも是非ご覧ください!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次