2021年12月17日、令和3年度税理士試験の合格発表がありました。
合格された方は本当におめでとうございます!!
このページでは、令和3年度税理士試験結果の詳細について解説していきます。
令和3年度の受験者数、合格者数、合格率は?
令和3年度の受験者数27,299人、合格者数5,139人、合格率は18.8%
令和3年度の税理士試験受験者数、合格者数、合格率は下記の通りです。
受験者数:27,299人
合格者数:5,139人(官報合格者数:585人、一部科目合格者数:4,554人)
合格率:18.8%
今年度の合格率は前年の20.3%から1.5%下がり、合格者数は前年度と比べて63人減少しました。
一方の受験者数は27,299人と前年度と比べて626人微増しました。
近年、税理士試験の受験者数は減少を続けていました。
昨年の受験者数は26,673人と一昨年の29,779人から大幅減しましたが、コロナ禍で通学での勉強ができない方や感染を不安視した方が受験辞退をした可能性が考えられます。
今年受験者数が微増した要因としては、コロナの情勢が昨年より緩和したことが理由として推測されます。
年齢別の税理士試験受験者数と合格率
年齢別の受験者数は、「41歳以上」「25歳以下」が増加し、その他の年代は微減しています。
合格者数、合格率はすべての年齢で減少しました。
下記の表からも41歳以上の受験者が圧倒的に多いです。
ただし41歳以上の合格率は11.8%なのに対し、年齢が下がるほど合格率は高まり、25歳以下の合格率は29.7%
およそ3倍の合格率の高さです。
年齢が上がるにつれ、仕事の責任の重さや勉強時間の確保の難しさが合格率に反映されているのかもしれません。
科目別の受験者数・合計合格者数・合格率
科目別の合格率をみると、財務諸表論が23.9%(前年度比+4.9ポイント)と最も大きく上昇ました。
反対に簿記論は、16.5%(前年度比-6.1ポイント)と大きく減少しました。
簿記論の合格率は近年右肩上がりで、昨年は20%台と例年より高い合格率でした。
今年は令和元年(2019年)と同程度の合格率まで落ち着きましたが、昨年度の高い合格率を考えると、簿記論の上位層は昨年合格している可能性が高いです。
試験の母数から上位層が抜けたことを考えると、簿記論の難易度が極端に上がったということはないかと考えられます。
下記は各科目別の受験者数、合格数、合格率の一覧です。
令和3年度合格率が上昇したものは赤、減少したものは青で塗りつぶしています。
令和4年度(2022年)の税理士試験スケジュール
令和4年度(2022年)第72回の税理士試験については、下記に日程で実施する予定です。
例年12月中旬に行われていた合格発表ですが、来年は11月に行われる予定です。
少しでも早く結果がわかれば、来年に向けて早く行動を起こせるので、この変更は受験生にとって朗報です。
項目 | 日程 |
---|---|
試験実施官報公告 | 令和4年4月8日 |
受験申込受付開始 | 令和4年5月10日 |
受験申込受付締切 | 令和4年5月20日 |
試験実施 | 令和4年8月2日~令和4年8月4日 |
合格発表 | 令和4年11月30日 |
税理士試験の科目選択
今回の合否結果を受けて、科目選択に悩んでいる方もいるかもしれません。
税理士試験の科目選択で翌年の試験結果、さらにその後のキャリアにも影響するかもしれません。
失敗しない税理士試験の科目選択のために何が必要なのかは下記の記事をご覧ください。
令和3年度(2021年)の税理士試験結果まとめ
・受験者数は微増
・合格率、合格者数は減少
・簿記論の合格率が大きく減少(前年度比-6.1ポイント)
・令和4年度は合格発表が例年より早く11月30日
2021年の税理士試験の結果について解説しました。
今回、合格を勝ち取った方、誠におめでとうございました!