【酒税法を徹底解説】酒税法はおすすめ!?難易度や勉強法ついて説明

税理士試験の酒税法は令和3年度の受験者数は470人、合格者数は59人でした
酒税法は税理士試験の11科目の中でも合格に必要な学習ボリュームが最も少なくて済む科目です。

酒税法は、学習ボリュームの少なさを決め手として選択科目に選ぶ方が多いかと思います。
初学者でも集中的に学習することによって短期合格も狙える科目です。
この記事では、酒税法の傾向と最短突破のために必要な勉強法を説明しています!

・これから酒税法を勉強しようと思っている方   
・すでに税理士試験の酒税法の勉強をされている方 にもヒントになる情報があります!

正しい知識を身につけ、最短突破していきましょう!

目次

酒税法ってどんな科目?

税理士試験は会計科目から2科目、税法科目から3科目を選択し、合計5科目に合格することによって税理士試験合格となります。酒税法は、税法の選択科目です。
なお、消費税と酒税法は、いずれか1科目しか選択できません

酒税法は第31回の税理士試験以来、40年以上に渡り試験が行われていますが、受験者数は第71回税理士試験で470人とマイナーな受験科目です。
また他の主要科目は専門とする学者もおり研究や論点の解決がある程度進んでいる反面、酒税法は学習するにあたって参考書も殆どありません
学習ボリュームは少ないため、短期合格を十分狙える科目ですが、その為には既存の参考書をフル活用し網羅的な学習が求められます。

酒税法で学ぶこと

酒税法の出題範囲は下記の通りです。

酒税法の出題範囲
酒税法、酒税法に関する事項のほか、租税特別措置法、国税通則法など酒税法に関連する他の法令に定める関係事項を含む。

アルコール飲料に課せられる税金を酒税といい、酒税の課税ルールについて定められているものが酒税法です。

酒税法は、理論30 点、計算70の合計100点で出題されます。
上記の配点から計算問題、特に「品目判定」攻略が合格のために必要です。
また近年は理論重視の傾向もあるため、理論問題では応用理論や事例問題も含め得点力を鍛える必要があります。

酒税法の学習には会計や簿記の知識も必要ないため、税理士試験1科目から酒税法を学習する方も居ます。

酒税法の受験者数の推移

直近10年間の酒税法の受験者数の推移は次のようになっています。受験者数(延べ人数)

2021年 470人
2020年 446人
2019年 492人
2018年 546人
2017年 623人
2016年 669人
2015年 756人
2014年 774人
2013年 817人
2012年 962人

酒税法の受験者数は2012年には962人だったの対し、2021年には470人とここ10年で大幅に減少しています。
税理士試験の受験者数は酒税法だけでなく税理士試験全体としても減少傾向にあります。税理士の将来性については下記の記事で解説しています。

酒税法の難易度

●必要な勉強時間
酒税法の合格に必要な時間は150時間と言われています。
この数字は予備校でよく言われる事業税の学習に必要な目安時間です。
この数字より少ない時間で合格する人もいますし、一発で合格できない場合150時間以上の勉強時間を費やす人もいるため、あくまで参考程度の数字です。
ただ、1点客観的な事実として言えるのは、この150時間は税理士試験の各科目の中で、学習時間が少ない科目だということです。

●酒税法の合格率
こちらのグラフは2021年から過去5年分の合格率の推移になります。

酒税法の合格率は他の科目としても合格率が非常に安定しているのが特徴です。
本試験会場では、上位10%前半を目指す必要がありそうです。
学習ボリュームが少ない為、多くの受験生が網羅的に学習を押さえてきている可能性が高いです。確実に点数を獲得できるよう取り組んでいく必要があります。

酒税法は選ぶべき?

酒税法は、学習ボリュームが少なく短期合格が目指せる点が最大のメリットでしょう。
12月の合格発表の結果を受けて科目を追加したい場合は選択科目として検討の余地はありますし、お酒好きの方にとっては勉強が楽しい税法科目かもしれません。

ただし、酒税法は実務で使う機会も無く、税理士試験に合格するための科目という印象です。(酒類メーカーなど使用機会は限定的です)
年明けからの学習など短期間での取得を考える場合、実務で使う消費税法などの学習の方が将来的に役に立ちます。
失敗しない科目選択については下記の記事をご覧ください。

酒税法は独学できる?

結論から言うと、最短合格を目指す場合、独学はお勧めできません。
酒税法は税理士試験の中だと学習ボリュームが少ないです。そのため、市販の教材を一通り学習するだけでも酒税法の基本的な学力が身につくと考えられます。
ですが、おそらく酒税法の多くの受験生が基礎を押さえた上で受験にきます。
そこから頭一つ抜け合格の二文字を勝ち取るためには、時間配分の練習や酒税法の情報収拾をすることが必要で、効率的に行うのができるのが予備校に通うメリットです。

税理士試験は1科目あたり上位15%しか合格できない難しい試験です。
その狭き門をくぐり抜け続けて、5科目に合格しようやく税理士試験に合格できます。
5科目に合格する必要があるため、数年単位で勉強のモチベーションを維持しないといけない長期戦が強いられます。

また、酒税法のメリットの1つとして金銭的コストが抑えられることがあります。
大手予備校の資格の学校TACでも1月速修コースの資料通信講座が66,000円~税法科目の中では非常にリーズナブルな金額です。

税理士試験の酒税法まとめ

酒税法は合格者100人以下のマイナー税法
学習時間は少ないが高い精度が必要
実務で使う機会は限定的
最短合格を目指すなら独学ではなく予備校を活用すべき

酒税法は受験者数が少ないため、自分から前のめりの姿勢で情報を収集する必要があります。これから勉強を始められる方や現在苦戦されている方は是非上記の内容を意識し勉強していただけたらと思います。

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